MEN 同じ顔の男たち

Cinema

(2022年/イギリス・アメリカ)

全く予備知識はなかったですが、あのスタジオA24(『ミッドサマー』(2019年)、『ムーンライト』(2016年)、『レディ・バード』(2017年))製作、そして『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督という期待大の作品です。

主人公の女性ハーパーは夫のジェームズとの間に深刻な確執を抱えていました。離婚を切り出したところ、夫が彼女の目の前で高層階から転落死するというショッキングな事件が起きてしまいます。心に深いトラウマと傷を負ったハーパーは、傷心を癒すためにイギリスの美しい田舎街にある豪華なカントリーハウスへ一人で短期滞在することにしました。しかし、その穏やかなはずの田舎街で、彼女は次々と奇妙で不穏な出来事に巻き込まれていきます。(要約:Gemini)

A24らしく、夢のように美しい風景と悪夢のような不穏さが同居する、なんとも言い難い居心地の悪さが見ていて心地良いです。この相反するものが珍妙にバランスする感覚がクセになるんですね。

終盤のエグイ展開さえも、主人公がギャーギャー叫ぶでもなく「・・・もうええっちゅうねん」という表情を見てると変にバランスして落ち着いて観れちゃうんですね。

観終わってネットで色々解説を読んでいると「登場人物の男たちがすべて同じ俳優で」・・・え?全然気が付かなかった。そうかそれでこの邦題かぁ。でも気付かなかったなぁ・・・ということでもう一度最初から鑑賞しましたが、それでも「まぁそう言われてみれば」という感じでした。これがもし仮に蟹江敬三さんが演じておられたら分かったと思うんですが、外人の俳優さんって個人的にちょっと識別しにくいんですよね(言い訳)。

まぁそれが分かっても分からなくてもテーマとしては「男(Men)って奴はどいつもこいつも、何度生まれ変わっても同じような面して、何が欲しいねん!いうたら『愛』みたいな曖昧なもん持ち出してきやがって」ということなのではないかと。

トホホ顔のハーパーに一票。

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