(1960年/アメリカ)
TSUTAYAが「旧作DVD5本で1000円(税抜)」なんてキャンペーンをやるから毎週大変なのです。
というわけで、ヒッチコックといえばこの「サイコ」のシャワーでの殺害シーンです。昔テレビのこのシーンの解説をやっていたのをチラッと見て印象に残っていたのでした。
まずタイトル・シーケンスが格好良いです。1960年制作でこんなことができたんですね。
主役と思われたジャネット・リーが映画半ばの例のシャワーシーンで殺害されて、この先どうなることやらと思いましたが、そこは流石のヒッチコック、最後まで見事に観客をひっぱっていってくれました。
なんというかヒッチコック監督は観客に対してすごくきめ細かく優しい演出をしてくれるのですね。主役が映ると間髪入れず「主役の目線の先はこうですよ」と言う感じで主役の目線からの映像になる、とかです。ヒッチコックのエスコートに身を委ねていれば最後まで映画を楽しめる、という安心感があります。
ヒッチコックというとどうしても映画のテクニック的な面がクローズアップされますが、あくまで観客をエスコートすることを目的とした、「手段」としてのテクニックなのですね。流石です。
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