(2004年/アメリカ)
「どんでん返しが凄い映画」を選んで見ておりますが、怖そうだったり、グロそうだったり、バイオレンスっぽいやつはずっと避けてきておりました。
が、もうそろそろその辺しかなくなってきたので「どんでん返しが凄いけれど避けてきた映画」シリーズです。まずは「SAW」。パッケージからしてもう・・・でしょう?いきなり死体が横たわっている。
R15作品というだけあって、その手が苦手な私は「うわわわわわっ!」と後ろを向いて、目隠しをした指の隙間から見続けてそのシーンが変わったかどうか判断する、ということが多かったです。
何の罪もない主人公の奥さんと娘さんが監禁されて怖がっているシーンとか、そんな無茶苦茶なことをされているのではないんですが見てて胃が痛くなります。映画だと分かっていても。映画に乗せられて目をそらしているつもりが私も指の間から見入ってしまっているわけですね。感情移入。
というわけで、ラストのどんでん返しも「あぁ、これで胃痛がおさまる」という感じで、いつものスカッと感がなかったでした。いや、正確にいうと凄いどんでん返しなのですが、それまでの刺激が強すぎて、ラストの刺激がいつものように刺激に感じられなかった、ということです。
おまけのドキュメンタリーを見たら、監督が「ストーリーより予算を先に決めた」と言っていて、低予算にするために密室で3人(1人は死体ですが)のみ、という設定が決まったとのこと。そんなところからあれだけのストーリーが出来るんですね。もっと驚いたのはその3人のうちの生きている1人が脚本も担当、ということ。どこまでも低予算ありきです。
映画の解説サイトを見ると、「なるほど、そういうことか」というような作品に込められた意図もあるようなのですが、刺激的すぎてそんなことを呑気に分析している場合ではない、という感じでした。この辺も慣れが必要ですね。
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