(1954年/日本)
「いつかは観なくちゃ名作シリーズ」今回は言わずと知れた日本が世界に誇る黒澤監督の超有名作品。世界の名だたる映画監督がKUROSAWAとこの作品について言及しています。まぁ本当に「いつかは観なくちゃ」の一本です。
上演時間はなんと207分、約3時間半。DVDも前編と後編の2枚組で、実際の映画も間に5分の休憩が入ります(前編のラスト5分は「休憩」とテロップが表示されてバックにちゃんと音楽が流れ続けていました)。こういうパターンは「2001年宇宙の旅」と「十戒」に続いて3作目です。
まぁしかし、そうは言っても1954年の映画ですから、それなりに古臭い部分があるだろうと斜に構えて見始めたものの、いやぁ「2001年宇宙の旅」も凄かったですが、これもモノクロの時代劇でありながら古さを感じさせません。場面切り替えのスワイプがちょっと時代を感じさせましたが、それ以外は今の映画と比べても何の違和感もありません。1963年公開の「十三人の刺客」の方がなんだか古臭かった印象があります。
詳しいことはよく分かりませんがカメラのアングルとかパンの仕方とかそういうのがきちんと計算され尽くされてるんでしょうね。というか今の映画がこの映画の影響を受けているからなのかもしれません。主演は三船敏郎となってますが、やっぱり志村喬さん演ずる勘兵衛の存在感と安定感が良かったです。207分なんかあっという間でした。
ずっと苦手意識で敬遠しておりましたが、やっぱり名作でございました。
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