サボタージュ

Cinema

(2014年/アメリカ)

dTVから「エイプリルフール特集」というメールが来て、そこにピックアップされていた一作。あのアーノルド・シュワルツェネッガー主演。さぁ気持ち良く騙していただきましょう!

本編を観る前に予告編を見たのですが「正義の武装チームが次々に殺害されていく。犯人はチームにいるのか」という感じなのかな、と。

始まってみると大筋では合っているのですが、「正義のチーム」というにはこのメンバーがどう見てもそう見えない連中ばかりで「まぁ、別に殺されてもいいんじゃないか」と思ってしまう。

というわけで本来序盤で形成されるべき「シンパシー」というものがないまま、「犯人が敵だろうが、味方だろうが別にどっちでも」という気持ちを抱いたままの我々観客は映画にサボタージュされたような・・・。

そもそもアガサ・クリスティの有名な「そして誰もいなくなった」を下敷きにした作品だったらしいんですが、制作側の横槍が入って、ラストが替わったり、大幅にカットしたり、撮りなおしたりしたために何だかよく分からない映画になったみたいです。「じゃあ一体何のために作ったんだ」と言いたいですね。

個人的な恨みはないですが、「大脱走」といい「イレイザー」といい、シュワ氏の出演する作品って期待外れなことが多いような。

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