無防備都市

Cinema

(1945年/イタリア)

これはジャケットが気になっていたんですかね。

この映画を観たイングリッド・バーグマンが、「英語しか話せないけれど役があったら飛んで行きます」という手紙をロッセリーニ監督に書き、ダブル不倫スキャンダルに発展したことでも有名らしいです。

ドイツに無条件降伏したローマが舞台で、ドイツ兵に抑圧される市民とレジスタンスを企てる組織の映画です。あのフェデリコ・フェリーニが脚本にも参加しています。

ジャケットはドイツ人に連行される夫を追いかける妻が子供の眼前で射殺されるシーン。名場面として知られているらしいです。

これもまた子供たちの眼前で牧師が処刑されるラストシーン。映画はここで唐突に終わります。

あまりにも救いがないのですが、ところどころに「こんな抑圧はおかしい」という主張が噴き出している箇所があって、「救いがない98%:救い2%」でバランスしている、という変わった印象の映画でした。

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