(1983年/アメリカ)
出来るだけ避けて通ってきたカテゴリー、アメリカのギャング映画です。そうは言っても「ゴッドファーザー」とか「アンタッチャブル」は観てたりしますが。
もうこれは主演のアル・パチーノの存在感に尽きます。チビでギョロッとした眼、感情がその小さな身体全体から迸るのが見えそうなくらいです。
その根っこにあるのはハングリー精神というか、もっと根源的な「餓え」のようなもので、800ドルのスーツと拳銃を身に付けたそんな塊がウロウロするんですから怖いわけです。
出来るだけ避けて通ってきたカテゴリーではあるのですが、一度観終ったあと、何の迷いもなくもう一度最初から観直してしまった映画は今のところこれだけかもしれません。
どのシーンにもアル・パチーノ/トニー・モンタナの餓え・暴力性が画面一杯に満ちていて全く隙がありません。まさに目が離せなくなる、とはこういうことなのでしょう。
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