マーキュリー・ライジング

Cinema

(1998年/アメリカ)

ブルース・ウィリス主演。俳優さんによっては一作毎にキャラクターが全く違ったりするのですが、この人はどの映画を観ても一緒でぶれません。男からしてもふとした仕草や表情の変化が魅力的で、さすが売れっ子俳優(チープな表現ですが)という感じです。

それに勝るとも劣らぬのが子役君。自閉症で他人とコミュニケーションが取れない、まずは視線を合わすことができない、という難しい役を演じ切っています。ブルース・ウィリスに抱えられて、泣き叫びながら暴れまくる様は演技と思えません。

映画のストーリーとしてはかなりハチャメチャで、極めつけはカフェで見かけたOLに「君は優しそうだから、この子をしばらく見てくれないか」と子役君を預けちゃう。「う~ん、もう私って、優しいんだから」とひとりごちるヒロイン。なんじゃそりゃ?そこまでして中盤から強引に登場したヒロインは別に何をするでもなく、クライマックスのビル屋上での撃ち合いシーンでも銃声に耳を塞いで隠れたまま終了。

多分ラストはブルース・ウィリスと子役君とにわかヒロインで「私たちは今日からファミリーよ。う~ん、もう私って、優しいんだから」というオチだろうと思ったら、施設を訪れたブルース・ウィリスが子役君と抱き合って「完」。一体貴女は何のために出てきたんだ?

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