(2015年/ドイツ他)
「ハリーポッター」シリーズ、「美女と野獣」など飛ぶ鳥を落とす勢いのエマ・ワトソン嬢主演。
1973年のチリ・クーデター頃の史実にインスパイアされて作られた映画です。なんでも監督が9歳のときに授業で知った拷問施設「コロニア・ディグニダ」への怒りを元に映画にした、と。小さい頃に強烈な記憶ってそうそう無くならないんですね。
なので映画の主軸となっている「恋人を救うためカルト施設に単身潜入するエマ嬢」という部分はフィクションです。でもこの二人を通して「世の中にはこんな恐ろしい現実が実際にあるのだ」ということが伝わることが監督にとっての(9歳からの)メインのテーマでしょうから、いいんでしょうね。この二人の要素がなかったら、映画も単にカルトになっちゃってそれでは意味ないですからね。
そういう意味で暴力的なシーンもあえて端折っているような印象を受けました。ラストはまさに「アルゴ」そのままです。(ネタバレすみません)
どうでもいいですが、カルト施設の教皇役ミカエル・ニクヴィスト氏ってだれかに似てるのになぁ・・・。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」にも出てたみたいなので見覚えあるだけなのかもしれませんが。
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