(2001年/アメリカ)
「どんでん返し」系ということで。主演はハリウッドのせんだみつおこと、ラッセル・クロウ氏。学生時代の主人公を演ずるラッセル氏の若いこと!
中盤までは(軍事的な暗号解読を極秘で行っていたりするものの)恋愛も含めて順風満帆なラッセル氏。ところが精神を病んでいるといわれて病院に放り込まれるところから急速にサスペンス色が濃くなります。
「あなたが見ているのは幻覚なのです」というシチュエーションほど観る者を惑わせることはありません。もうどっちにでも転びますからね。観ている方は主人公の見えているものだけが見えているわけですから、「それは幻覚なのだ」と言われればそうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
そんなややこしい天才の旦那さんを捨て身で抱き締める奥さん役がジェニファー・コネリー嬢。終始しっかりしているのですが、やはりどうしても弱気な面もちらりと見せる演技が秀逸です。
ちなみに本作はアカデミー賞では作品賞・監督賞・助演女優賞・脚色賞を受賞、ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)・脚本賞・主演男優賞・助演女優賞を総なめでした。
というわけで肝心のどんでん返しですが、何が凄いってこれが「実在の人物を元にした作品だった」ということです。ストーリー云々よりこれに一番度胆抜かれました。新手のどんでんですね。
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