(2008年/アメリカ・ニュージーランド)
「なんせ紀元前1万年のことなんて誰も知りやしないのだからのんびり観てられるだろう」という低ハードルな鑑賞態度を凌駕するようなハチャメチャな映画でした。
寒村で貧困狩猟生活中の原始人。預言者のおばあちゃんが言うには「ヒーロー&ヒロインが現れて、その日暮らしな狩猟生活から安定志向の農耕生活になれるであろう」。
照英似のヒーローが宝くじ当選のような経緯でヒロインをゲット!と思いきや騎馬賊(!)がヒロインを含め村人をゲット!
照英らがヒロインを追っているうちに寒村はいつの間にか灼熱の砂漠に。そしてその向こうにそびえ立つのはあろうことか大ピラミッド。これを建てる奴隷をゲットしにわざわざ寒村まで来てたわけですね。紀元前1万年前から人材不足だったんですね。
ピラミッドサイドのトップは何だかよく分からない「神様」で、ヒロインが天敵のようです。なのでヒロインを八つ裂きにしようとしたらヒーローがぶん投げた槍で特に見せ場もなくデッド。
やっとのことでヒーロー&ヒロインが・・・というところで今度は敵が放った矢がヒロインの背中に。オロロロロロ~ン、と思いきや預言者ばあちゃんの術か何かであっさりアライブ。
というわけで、ヒーロー&ヒロインは村に帰って農耕生活を始めましたとさ。めでたし、めでたし。
すみません、ネタバレ全開ですが、しかしまぁここまでどうでもいいストーリーというのもなかなか無いですね。
監督のローランド・エメリッヒさんは『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』というような作品も作られてます。SFクライシス映画といいましょうか。そしてあの『2012年』も。あぁなるほど、そういう芸風ですね!
色んな意味で「空いた口がふさがらなくなるような映画が見たい!」「難しいことなんて1mgも考えたくない!」という時はエメリッヒ監督作品、ということで。
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