ブルージャスミン

Cinema

(2013年/アメリカ)

ウディ・アレン監督・脚本作品。監督にはいろんなタイプの作品がありますが、どれも(監督らしく)飄々としてベタツキ感がなく、BGMとしても良く使われている60年代チックなジャズが似合う雰囲気が好きです。

なので、のっけからケイト・ブランシェット嬢演ずるベタツキ感満載の高慢チキレディが出てきてもサラッと観れちゃいます。もうそれこそ大変な数の主演女優賞を受賞したり、ノミネートされたケイト・ブランシェット嬢による圧巻の演技力に寄るところもあるのでしょうけれど。

ラストのぶん投げっぷりも良いですよね。「一体この人この先どうするんだろ?」と思いつつも、「いや、この人多分このままなんやかんやでやっていくんだろうし、恐らくは他人事みたいに見ている我々だって(この先どうなるか分からないという意味では)多かれ少なかれ彼女と変わらないんだよな」と。

1時間40分の映画でこんなさらりとした諦観のような心境にさせてくれる当時78歳のアレン監督。もはや仙人の域です。

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