ラスベガスをぶっつぶせ

Cinema

(2008年/アメリカ)

『太陽に吠えろ!』風のベタな邦題に嫌気して未観だった作品。まぁ「!」が付いていない分だけマシですが。

原作は実話を元にした小説『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』。こちらにはご丁寧に「!」が付いてますし、「ラス・ヴェガス」がネイティブ風だったり、「ぶっつぶせ」の「ブッ」が何故かカタカナだったり、よく分からないですね。どうでも良いような話ですが。

小説の原題は『Bringing Down the House』(満場をうならせる、大喝采を博する)、映画の方はシンプルに『21』。天才的な数学の確率でもって、教授と学生チームがラスベガスに乗り込み、ブラックジャックで荒稼ぎしまくる、というストーリーです。

天才学生役はジム・スタージェス君。劇中「トムクルーズに似てるって言われる」というセリフもあるくらい男前でちょっと気の弱い部分もあるハマり役。『鑑定士と顔のない依頼人』(2013年)の機械職人役(確かに無駄に男前だった)や、『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』(2014年)の主役でもあります。「顔のない~」が好きなんですね。

教授がなんとケヴィン・スペイシー!切れ味抜群な言動がぴったりです。『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』(2003年)でも教授役でしたね。観ているだけでワクワクさせてくれるスペイシー氏率いる天才チームを迎え撃つはカジノの監視担当ローレンス・フィッシュバーン氏!

『マトリックス』シリーズや『ミスティック・リバー』(2003年)、『コンテイジョン』(2011年)。この人が絶対に見逃すはずがありません。怖~~!

ストーリーとしては前述のとおりシンプルなので、天才学生君とチームメイトとの恋模様や旧友との友情云々、さらにはラストのどんでん返しにしても取って付けた感は否めませんが、それでも映画の勢いで観せてくれる作品でした。

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