(2007年/アメリカ)
別に狙ったわけではありませんが、ウィル・スミスが続きます。
何と言うか身も蓋もないタイトルですが、原作のタイトルがそれなので仕方ないですね。私は伝説。
荒廃して野生に帰りつつあるニューヨークの景色だけでもこの映画を観る価値があります。撮影のために5番街で200日の区画封鎖をしたとのことですが、そんなことが出来るんですね。「映画撮るんで御堂筋100日くらい止めたいんですけど。部分部分でいいんで」と松井市長と吉村府知事にお願いしても許可してもらえるとはとても思えない。
後半からラストにかけて尻上がりにどんどんスピードが上がって、「これでちゃんと着地できるのかな」と思ってたら、着地せずにそのままフォールアウト。やっぱりそうなるよな。まぁそれはそれで潔いですし、なるほどそれで「私は伝説」かぁ。
と思ってたら、もう一つのエンディングが存在するらしく、公開1か月前の試写で差し替えられたとのこと。そして(よくある話ですが)ボツの方が伏線回収も含めて、映画として一段深いものになっていたようです。それは新聞の全面広告「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」という子鬼のモノローグのように、伝説のヒーローはそのまま伝説のヒールだったのかもしれない、と。
ラストが違うだけで全く異なる作品になる、というのが面白いですし、「実は別エンディングが存在」というのは最早ひとつの映画の楽しみ方ですね。
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