(1961年/アメリカ)
トルーマン・カポーティ原作、オードリー・ヘプバーン主演の超有名作。多分昔観ているはずですが、特に理由なく鑑賞。
冒頭からヘプバーン嬢がティファニー前でジバンシーの黒ドレスを着てパンの立ち食いブレックファースト。村上春樹さんが映画の本で「まさに取って付けたシーン」と書かれていた記憶があります。
アメリカ人からみた日本人像を片っ端から拾い上げてデフォルメして塗り固めたような「ユミヨシ」さんがご愛敬。
撮影当時、妊娠中だったヘプバーン嬢がタバコをプカプカ吸いながら喋りまくる様も新鮮です。といいますか、スクリーンの誰も彼もがタバコを吸いまくっているのが時代を感じさせますね。道で吸い殻をポイ捨てしているのをみると「1000円徴収されるよ」とついつい余計な心配をしてしまいます。
アパートの裏の階段に腰かけたヘプバーン嬢が爪弾く『ムーンリバー』は、屋根の上の堺正章氏と浅田美代子嬢さながら、癒されますね。
WikiPedeiaの「製作の経緯」によると関係者それぞれが「二枚舌」的な発言をしていて、あたかも本作の一貫した「ちぐはぐさ」を表しているようです。とはいえ、オードリー嬢の存在感と名無し「猫」の演技だけとっても名作なのでしょう。
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