ウォンテッド

Cinema

(2008年/アメリカ)

『シンドラーのリスト』の余韻を払拭するべく、スカッとしそうなアクション映画をチョイス。

ジャケットからして「ハリウッドのモアイ像」ことアンジェリーナ・ジョリー嬢主演作かと思いきや、さにあらず、当時はまだ名の売れていなかったジェームズ・マカヴォイ君が主役です。マカヴォイ君といえば、シャマラン監督の『スプリット』で23人格者を演じた彼。なるほど、坊主頭を想像するとそうかも。

冴えないサラリーマンが訪れたスーパーマーケットに現れたジョリー嬢が繰り広げる銃撃戦に巻き込まれてのカーチェイスのド派手さたるや、まさにスカッと系アクション映画の極み。

そのあと現れる暗殺集団のボスはモーガン・フリーマン御大!これはまた豪華なキャストですね。いつもながらの安定感&存在感です。

終盤のマカヴォイ君による全力疾走しながら並居る敵を撃ちまくるガンアクションは、『キック・アス』のヒットガールを彷彿とさせます。監督はティムール・ベクマンベトフ氏。PC画面上で全て完結する『アンフレンデッド』もそうです。ド派手なアクション系からこういう斬新な作品まで幅広い芸風ですね。

正直なところ、途中からアクの強さが合わなくなって、どんでん返しも自分探し的なメッセージもゲップで飲み込めない状況でした。別に恨みはないですが、ジョリー嬢、というだけで喉までこみ上げてくるものがありますからね。ぐっ。

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