(2013年/アメリカ・イギリス)
のっけから個人的な話で恐縮ですが、根っからの高所恐怖症に加えて強度の閉所恐怖症でもある当方、「無酸素の宇宙に放り出される」という想像だけで簡単に窒息死できそう、ということで敬遠していた作品でしたが今回死ぬ気で鑑賞。
どうも苦手なサンドラ・ブロック女史とザ・フェロモン系ダンディ、ジョージ・クルーニー氏出演というのは知っていたのですが、ここまでの「二人芝居」だったとはびっくりです。しかも前半でフェロモン・クルーニーは地球外生物の雌を求めてナンパしに行ってしまったので(嘘です)、あとはほとんどサンドラ嬢の独壇場。しかしながら観る者の集中力を全く途切れさせない演技力・存在感は流石の一言です。
ナンパからふらっと戻ってきたジョージ氏もこの人しか出せない良い味でした。奇しくも本日逝去が発表された田村正和氏のように。この場を借りてご冥福をお祈りいたします。
キャストがキャストだけに当方も途中で窒息死に至る可能性なさそう、という安心感を持って観ていられました。繰り返しになりますが主演ふたりの演技と没入感を誘う優れた映像美で、シンプルながらも飽かずに魅せてくれる良作でした。
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