(2018年/韓国)
上野樹里さん主演の『スウィングガールズ』を彷彿とさせるタイトルですが、こちらはタップダンスを軸に、時代も1950年代の朝鮮戦争下、捕虜収容所内が舞台です。
水泳の北島 康介さんを彷彿とさせる韓国アイドルグループEXO(知らない。)のD.O.君(知らない。)が独特な存在感を放ちます。実際にタップダンサーでもあるチームリーダーの米軍兵役ジャレッド・グライムス氏のタップも流石の迫力。紅一点パク・ヘス嬢がだんだん可愛く見えてくる演出も憎いところです。
終始コミカルな雰囲気で進むので安心して観ていると、急に「あれ?」という感じでシビアな展開になって「あ、そうか。戦争下だもんな」と。
そんな振れ幅の激しい緩急をつけながら辿り着くラスト・・・。
ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』のユーモアとシリアスの緩急もさることながら、こちらも相当なものでした。観客を手のひらで自在に翻弄するのが上手いんですね。ごちゃごちゃ言わせる暇なく手綱を緩めたり引いたりで目の前まで引き寄せてズバッと一刀両断!お見事です。
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