(1998年/アメリカ)
これもまた有名な映画ですが、地球に天体が衝突する系の映画でもっと有名なのは、本作とほぼ同時に公開された『アルマゲドン』ですね。そちらはエアロ・スミスの主題歌が当時そこらじゅうで流れていて聴き飽きたのと主演がブルース・ウィリスということでなかなか食指が動きません。
冒頭の皆で天体観測するシーンはどこかで見覚えがあるなぁと思ったら、これも「天体衝突系」の『インパクト』(2009年)でした。こちらは月が衝突する話でしたが、本作は新発見の小惑星が地球に迫ります。
前半の政府長官退任をめぐるスキャンダルのくだりはご愛敬ですが、そこでヒロインの記者の前に現れるのがアメリカ合衆国大統領、我らがモーガン・フリーマン御大!相変わらずこの人の滋味深い演技を見ているだけで惹き込まれます。
フリーマン大統領の命を受け、全世界の期待を背負って、小惑星の軌道を変えるために核弾頭を乗せた宇宙船が飛び立ちます・・・ということでSFではあるんですが、割と「こういうことが起きたらこんなことになるんだろうな」という地に足の着いた(逆に言えば地味な)展開が続きます。
そしてそれはラストに至るまで続くわけですが、お陰で「何だか突飛なものを見せられたなぁ」ととはならずに済むのがいいですね。もちろん「SFもんなんだから突飛でいいのだ!」というのも理解できますが。
いずれにせよエンディングでエアロ・スミスが流れないだけでも、精神衛生上おあとがよろしいようで。
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