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ニーチェの馬

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(2011年/ハンガリー)これは草原をバケツを持って歩く姿が印象的で、見たいと思っていた作品です。哲学者ニーチェの馬についてのエピソードが語られた後、荷馬車と老人が強風の中を行く映像がずっと続く。馬面に近づいたかと思うと荷馬車の全景を捉え、老人を捉えて、ずっと引いて雑木林の向こうから写し、また荷馬車に近づいて馬面の前から撮る。そしてやっと家に辿り着いて娘らしき女性が無言で馬や荷車をしまうまでがワン...

殺人!

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(1930年/イギリス)「殺人!」というのも、なんというか身も蓋もないタイトルですが、原題も「Murder!」なので仕方ないですね。ヒッチコック監督の初期の映画ですが、前回の「下宿人」(1927年)から3年を経たということでこちらはトーキー映画です。殺人の容疑者ディアナの裁判で陪審員たちが別室で審議するシーンが「12人の怒れる男」を彷彿とさせました。こちらは女性も何人かおられたり、割とあっさり「ギ...

パトリオット・ゲーム

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(1992年/アメリカ)ハリソンフォード主演。いつも言いますが、「CIA」とか「IRA」とか「JRA」とか「JAL」とかが出てくると途端にいろんなことがステレオタイプになっちゃってぼやけてきちゃう気がします。「CIAだから善」「IRAだから悪」というような。でもこの作品のように「IRAの使命を無視して弟の復讐に狂う悪役」の場合は「悪の中の悪だから善なのか?」とか訳が分からなくなっちゃいますね。アフ...

ジャッキー・ブラウン

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(1997年/アメリカ)タランティーノ監督、「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」に次ぐ3作目。のっけからやっぱり音楽&映像が格好良いです。ジャッキー・ブラウンことパム・グリア嬢がブルーのCA姿で動く歩道に立っていて、背景の色とりどりなモザイク模様が流れていく。そしてタランティーノ監督作品といえば、この人です。「パルプ・フィクション」のアフロにも度胆抜かれましたが、今回も「ぴろ~ん」と伸び...

下宿人

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(1927年/イギリス)ヒッチコック監督の初期作品。無声映画で終始オーケストラ曲が流れ続けます。ときどきテロップが全画面にインサートされます。階上の下宿人の部屋がガラス張りのように透けて、部屋を徘徊する彼の靴の裏を見上げるという演出には度胆抜かれました。これは実際にガラス張りの部屋を下から撮影した、とのこと。さすがヒッチコック!下宿人が群衆に追いかけ回されて袋叩きに合うシーンでは、「えーい、ポカポ...

郵便配達は二度ベルを鳴らす

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(1946年/アメリカ)TSUTAYAでは1981年版のジャック・ニコルソン主演のDVDが印象的でそのうち借りようと思っていたのでした。まさか4回も映画化されているとは知らなかったので、今回タイトルだけで選んで、後から「あ、そういえばジャック・ニコルソンじゃなかったな」という感じでした。まぁ、どっちでも良かったんでしょうね。フランク役のジョン・ガーフィールドさんは二枚目で見るからに頭が切れそうなタ...

レベッカ

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(1940年/アメリカ)ヒッチコック監督作品です。半分くらいまでは退屈な恋愛ものみたいな雰囲気でしたが、途中からヒッチコックな雰囲気になってきます。とはいえ、本作ではヒッチコックは脚本に噛んでいないとのことですが。後半になって、「あれ?これ、昔見たことあるような・・・」。はっきりとは覚えてないですが、若い頃に深夜のテレビで映画鑑賞することにハマっていた時期がありまして、その時に見たのかもしれません...

ボーン・アルティメイタム

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(2007年/アメリカ)「ボーン」シリーズ三部作の完結編。毎度お馴染みのマッド・デイモンさんですね。相変わらず世界各国の警察やらCIAに追いかけまくられながらの自分探しの旅です。まぁ三部作を観ておきながら言うのもなんですが、観ている側としてはそこまでジェイソン・ボーン氏の自分探しには興味がないんですよね。そして相変わらずハンドカメラメインでアクションシーンやカーチェイスが物凄くブレブレで何が何だか...

ダ・ヴィンチ・コード

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(2006年/アメリカ)ずっと気になっていた本作。主役の教授は、先日の「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でディカプリオを執拗かつ愛情をもって追う、ルパン三世の銭形警部のような刑事役だったトム・ハンクス。ヒロインは「愛してる、愛してない...」のオドレイ・トトゥ嬢。この二人を追う警部がいつでも人を殺しそうな重厚な雰囲気で迫るジャン・レノ、といった豪華な面々。終始「キリストは神なのか人なのか」とい...

女の都

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(1980年/イタリア・フランス)「甘い生活」などで有名なフェデリコ・フェリーニ監督作品。とはいえ、一本も観たことないですが。日本で言えば古谷一行氏が似合いそうな主人公のマルチェロ・マストロヤンニさんがフェミニストだらけの世界に入り込んでしまう・・・というハチャメチャな作品。まぁもう次から次から訳の分からない展開が続いて、フランスの古谷氏も観ている方も疲労困憊です。しかしながらそこは世界のフェリー...