(2014年/アメリカ・イギリス)
「メメント」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督作品。ジャケ写の印象でいつも何となく「ゼロ・グラビティ」(未鑑賞)とごっちゃになります。
主役のマシュー・マコノヒー氏は初見。何回か雑誌の「最もセクシーな男性」に選ばれている人なのだそうですが、そういう風には見えなくて往年の西部劇の脇役っぽいバタ臭さを感じました。それがこの映画(特に序盤)には合っているんですが。
対するヒロイン役がアン・ハサウェイ嬢。ショートカットなので一際瞳の大きさばかりが際立っていたような。
そのお父さんは大御所マイケル・ケイン氏。哀しいかな「スルース」(2007年)のおねえ言葉が強烈過ぎてどうしても「大御所」と思えないのです。
2時間49分という長尺ながら、それも後から気づいたくらいに、いつもながらノーラン監督ならではの重厚な画面に見入ってしまってました。
宇宙服のシールドに映る光やブラックホール内の光線の描写など、あの「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせるシーンがあって監督のリスペクトを感じました。
ラストのスペースコロニー内で草野球の打球が天井に逆さに建つ家の窓ガラスを割るところなんかは「インセプション」だったり。
ヒールはすっかりティム・ロビンス氏だと思っていたのですが、マット・デイモンさんでした。「オデッセイ」(2015年・未鑑賞)だったり、惑星に取り残される役ばっかですね。
色んな映画評価サイトで触れられているとおり、序盤の伏線回収が鮮やかで、途中の宇宙科学の難解さを払拭してくれました。お見事。
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