(2009年/フランス)
音楽もの、ということで。
前半ロシアが舞台なのですっかりロシア映画だと思って「コメディタッチにしては全体に雰囲気重いなぁ」と思いきや、後半の舞台であるフランス映画だったんですね。まぁフランス映画も独特の重さですが。
30年前に夢を砕かれた名指揮者がロシアのオーケストラをパリに招待するFAXをかすめ取って・・・というところから、どう展開しようにも「そもそもが詐欺まがいじゃないか」という気持ちが重石になって素直に映画に寄り添えないんですね。
ラストの感動のコンサートシーンでも「その裏では実際には行けなかったメンバーが辛い思いをしているのかも」とか。
そうは言いつつもソロバイオリニスト役のメラニー・ロラン嬢(たまたま先日観た「複製された男」にも出演)の凛とした美しさたるや!それだけでも一見の価値ありです。
それから名指揮者を支える太っちょの友達役の人(写真左)が凄く良かったです。
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