(2007/日本)
「面白い映画」より。
もともと演劇用としてかかれたシナリオの映画化とあって、ビルの屋上の一室だけでストーリーが展開します。回想シーンや想像のシーンは写真をコラージュしたような演出にしてあって新鮮でした。
最初は5人の演技がそれぞれオーバーアクトで食傷気味でしたが、だんだんストーリーに引き込まれて気にならなくなりました。
矛盾するようですが、ユースケサンタマリアさんの演技は「普段はこんなんじゃないですが、役なので演技をしています」とおでこに書いてあるような演技で、逆に安心して見ていられるような気がします。
さすがに香川照之さんは別格ですが、他の3人は「役になりきって演技を自然に見せよう」というような感じが、見る側には逆に違和感を覚えさせることになっているような。日本語のセリフなので特にそうなのかもしれませんが。
良くできたシナリオで面白かったですが、できれば最後まで如月ミキちゃんをはっきり見せないままにして欲しかったですし、特別出演の宍戸譲氏は明らかに蛇足です。
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