(1972年/アメリカ)
「いつかは観ないと名作シリーズ」。今回のラストはこれまた超有名なこの作品。
フランシス・フォード・コッポラ監督は名前はよく聞きますが「ゴッドファーザー」シリーズと「地獄の黙示録」(未見)しか知らないですね。
ゴッドファーザー役はマーロン・ブランドさん。この人の名前もよく聞くんですが、出演作は観たことがないみたいです。二代目ゴッドファーザーのマイケル君はアル・パチーノ。最後まで「タクシー・ドライバー」のロバート・デ・ニーロと勘違いしてました。アル・パチーノさんは「インソムニア」「リクルート」で既出です。
というわけでゴッドファーザー・ドンの娘の結婚式の賑やかな場面から映画はスタート。屋敷の一室ではお祝い事に乗じてドンへ厄介事を頼みにくる客が次々に現われる。ゴッドファーザーも大変です。
「マフィアの抗争」がテーマと思っていたのですが、それにしては子どもがよく出てくるな、と。マフィアが車をバックさせるときに「おい、後ろの子どもに気をつけろ!」とか。妹に暴力をふるう義弟を路上でボコボコにするときも散水菅で遊ぶ子どもたちが映ってたり、マフィア首脳会談では「麻薬は危ないから青少年には売るな」とか、山場の各マフィアのボスをがんがん暗殺していくのは、妹の子どもの洗礼のシーンと同時進行でした。
というわけで、この映画は「マフィアの抗争」がメインのテーマではなくて、マフィアという仕事と家族・妻・子供との相容れないような、それでいてやはり影響せずにはおれないような、そんな2本のテーマが並行して走っているような映画でした。普通のマフィア/任侠映画って、普通はそっちのことしか出てこないでしょうから、そういうところからもうすでにこの映画は一線を画しているわけですね。
重厚で見ごたえのある映画でしたが、それでも175分というはちょっとしんどかったです。
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