サイレンス

Cinema

(2016年/アメリカ)

何故だか森の中の大きな家に一人で住んでいる聴覚と発声に障害を抱えている女流作家。ある晩、マスクをかぶった殺人狂の男が彼女に襲い掛かる・・・。

というそれだけのストーリーで、何故彼女がこんなところに住んでいるのか、何故こんなところまで殺人狂がやってきて彼女を追い詰めないといけないのか(追い詰められないといけないのか)がこちらには分からないのでモヤモヤモヤモヤします。誰にどう感情移入して見れば良いのか・・・。

いっそのことさっさと殺してしまえばいいのに、スタートから「殺された方がましだと思わせてやる」と殺人狂が(映画の尺の分は)あの手この手で引き延ばすと宣言しちゃっているので、もうどうしようもありません。

最後には何かちょっとでもすっきりするのかな、と思って観ていたのですが、やはり淡い願いで終わっちゃいました。

さすがに「これはないだろう」とネットの評価をみてみたらWikiPediaによると「本作は批評家から高く評価されている」。え?「批評家支持率は94%、平均点は10点満点で7.5点となっている」何故????

ネタバレ解説サイトでも、「襲われる方が聴覚と発声に障害を抱えているという設定が凄い!」とべた褒め。何で?

世の中と当方とのこの決定的なズレこそが一番のサスペンス&ホラーでした。やれやれ。

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