(1974年/アメリカ)
この映画はずっと気になっていたのですが、なかなかTSUTAYAに置いてなくて、でもこの盆休み前のTSUTAYAで見つけたので我先にとレンタルした一作です。監督は「ローズマリーの赤ちゃん」「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督。監督作品を見るのは今回初めてです。主演はジャック・ニコルソン。筋が通っているような、胡散臭いような私立探偵役がはまってます。
この作品は特に脚本が優れているということで有名で、確かに飽きずに最後まで見れたのですが、まずヒロインの夫の浮気調査と水資源を巡る権力争いとタイトルにもなっているチャイナタウンの意味という3本の縦の系列がなかなか横糸で結ばれないような印象で、監督と脚本家が最後まで揉めたというラストシーンも(後味が悪いとは聞いていたのですが)唐突な感じで、映画を見終わった当初は「うーむ」という感じでした。
でも相方から「そういえばあの夫はほんとに浮気してたの?」というところから色々話をしてもちゃんと「こうだったのではないか」と後追いでも説明できちゃうんですね。ということはちゃんと脚本されているわけです。パッと見は理解しにくくても絡まった糸をほぐしていくとちゃんと1本の糸に戻せる、ということです。「よく出来た脚本」ということなのでしょうね。
カメオ出演したポランスキー監督に鼻をナイフで切られて顔の真ん中に大きな絆創膏を貼っても、ダンディズムを決して失わない主人公が男前でした。
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