ブレードランナー

Cinema

(1982年/アメリカ)

これも「いつかは見ないと、名作シリーズ」の1本でしょう。ハリソンフォードが主演だったんですね。原作のフィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』というタイトルも格好良いです。

空から見る未来都市とその底辺の九龍城を思わせるカオスな街とのコントラストが凄まじいです。映画の設定では「2019年」ということなのでもう間近ですね。

「強力ワカモト」の今で言うデジタルサイネージなんかは日本人が見ているとクスッときますが、外人からすれば日本も中国も一緒くたで違いなんて分からないんでしょうね。雑踏の会話で同じ日本語がループして使われているのが日本人なら分かりますが、外人には単なる「異国語のBGM」にすぎないと。

しかしながら近未来を小奇麗に描かずに、ここまでカオスとして表現するその世界観が凄いです。スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』なんかも退廃的な雰囲気にも通ずるものがあります。

ストーリーがどうこうというよりは、もうこの世界観にどっぷり漬かるという類いの映画なんでしょうね。

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