ヘイトフル・エイト

Cinema

(2015年/アメリカ)

クエンティン・タランティーノ監督作品。映像といい音楽といいタランティーノ節全開です。前半は静かに進みますが、後半はやはり血しぶきが画面に貼り付いて取れないような展開もまたTheタランティーノ節。

常連のサミュエル・L・ジャクソン氏、今回もやはり安定の怪演ぶり。いつでも次の瞬間何をし出すか分からない雰囲気が堪りません。存在感が不穏過ぎてもう安心して観ていられますね。

カート・ラッセル氏は同監督「デス・プルーフ in グラインドハウス」でも無頼漢を演じました。あの地獄行きの車のシーンも忘れられません。

紅一点のジェニファー・ジェイソン・リーさんは「マシニスト」でも娼婦、今回も指名手配中の罪人で無頼漢ラッセル氏に殴られっぱなしの幸薄い役どころです。

死刑執行人ティム・ロス氏は同監督「レザボア・ドッグス」のMrオレンジ、「パルプ・フィクション」オープニング&ラストのファミレス強盗カップル。

というわけで一癖も二癖もある俳優陣&タランティーノ監督による密室ミステリー。面白くないわけがありません。ストーリーがどうこうとかいうより、このメンバーと映画を享楽できる幸せという感じですね。

ちなみに本作は「遊星からの物体X」(1982年/アメリカ)のオマージュということで似たようなシーンを並べた動画もあったりして、元ネタの方もそのうち見てみたいです。ちなみに主役は本作と同じくカート・ラッセル氏。音楽もエンニオ・モリコーネ氏というマニアックなこだわりよう。あぁ監督!

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