(1935年/イギリス)
これはdTVで映画を選ぶときにいつもタイトルが気になっていたんですね。「幽霊西へ行く」・・・なんてベタなタイトルなんだろう、と。
というわけで、あまり期待していなかったのですが結構面白かったです。「あいつが悪口言いよった」という類いの子どもの喧嘩のような一族の屈辱を晴らさないと成仏できない主人公。こいつがまたしょうもないベタな王様ゲームみたいな手で女性を口説くチャラい男。死に方も「へっ!?」という感じ。
200年経って、無念を晴らせないまま城内を彷徨う幽霊主人公。そこに城を買う、というアメリカの金持ちが。買ってそこに住むのかと思いきや、城をばらして(!)アメリカに移築して金儲けをしようという。城とともに幽霊も船に乗ってアメリカへ・・・というのがタイトルの由来です。まぁそのままなんですが、実にハチャメチャです。
幽霊付古城を歓迎するアメリカの熱狂ぶりがまた凄くて噴飯モノです。取って付けたように挿入される波止場(?)でのマフィアの銃撃戦シーンとかウケを完全に狙ってますもんね。
1935年製作ということですが、幽霊がフワーッと出てきたり消えたりする効果が上手いなぁ、と変なところで感心しました。「これがやりたかっただけじゃないの?」という気がしないでもないですが。
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