(1949年/イギリス)
というわけで「お誕生月限定企画」の映画マンスリーですが、めでたくTSUTAYAポイント星3つをゲットしましたので、来月末まで準新作・旧作が100円!もうしばらく楽しめそうです。
今回は誰でも聞いたことのあるタイトル『第三の男』。いつかは見ないといけないと思いながら、「ま、そのうち借りるものが無くなってからでいいか」とパスしつづけてきた作品ですが、満を持してのレンタルです。ま、100円ですからね。
DVDを再生するとあの淀川さんがやおら映画解説を始める。「主人公は友達によばれてアメリカからウィーンにくるわけですね!でもその友達は事故で亡くなってその埋葬シーンが冒頭にあるわけです!でも実はその友達は生きていたわけですね!そして・・・・・・」
おい、おい!ちょっと待ってくれ!淀川さん!そのままあらすじを全部言っちゃう勢いです。慌てて再生を止めて、本編を選んで再生する。どうでもいいけど構成をもうちょっと考えて欲しいもんです。
1949年の作品というだけあって、フィルムにノイズがあったり、ときどき画面が上下に揺れたりする。でも映画が始まるとそんなことはほとんど気にならなくなりました。さすがですね。
「光の影のサスペンス」という売り文句も納得の凝ったカメラ・照明で、淀川さんが「映画の見本みたいな映画で隙がなさすぎで逆に好きになれない」というダジャレめいた解説をするのもうなずけます。
ストーリー的には、そもそも友達がわざわざ主人公をウィーンに呼んだのかが分からなくて消化不良な感じはしました。シンプルに「腐れ縁の幼馴染みに『慈善事業』を手伝ってもらおう」という理由だったのかもしれないですが。
どんなシーンであれ挿入される能天気なあのテーマ曲といい、大方の観客を裏切る長回しのラストシーンの絵画的な美しさといい、さすがに映画というエンタテイメントの歴史に残る作品だと言えましょう。
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