(2009年/アメリカ 他)
巨大な宇宙船が上空に浮かんでいる様子から宇宙人による地球征服ものかと思いきや、エイリアンを南アフリカ共和国の「第9地区」に居住させて20年経過、新たな第10地区に移住させることにしたが・・・というストーリー。
移住作戦担当者に任命された主人公の舞い上がり様が無様で面白いのです。エイリアンに対していちいち立ち退き承諾書にサインを要求したり、抵抗するエイリアンに円筒状のものを投げつける。記者が「それは催涙ガスですか?」と訊くと「キャットフードだ。奴らの気を散らす」もうナンセンスの極みです。
そんな「トホホ」節炸裂の主役シャールト・コプリー氏は監督の高校時代の友人で当時無名、セリフは彼のアドリブだというんですから驚きです。
宇宙船や第9地区のスラム街、エイリアンの描写など映像としては違和感なく観られるクオリティの高さとナンセンスさが終始同時進行する不思議で面白い映画でした。安易なハッピーエンドではない終わり方も良かったですね。
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