(2003/アメリカ)
「ソード・フィッシュ」に引き続いてジョン・トラボルタ氏です。今回は変な髪型でないだけまだ見れましたが、何というか無国籍な感じの変な存在感がある人ですね。相変わらず顔はでかいです。
鬼軍曹役は「交渉人」でケヴィン・スペイシーと丁々発止のやり合いをしたサミュエル・L・ジャクソン。全く容赦というものがない悪役です。観客に「うわーっ、こいつ、わっるぅ~!」と思わせる悪役を配した映画というのはとりあえず良い映画の部類に入るのだと思う。「13人の刺客」の稲垣吾郎くんとかですね。「そりゃあ、こいつは生かしておくわけにはいかんだろう」と観客に思わせれば、あとのハチャメチャな展開も腑に落ちるというものです。
しかしながら、嵐の中の薄暗いジャングルで登場人物が入り乱れる展開に、それでもなくても外人の区別がつかない私は例によって途中から完全に映画に置いてきぼりを喰らっておりましたが、最後のどんでん返しだけは驚きました。
要するにこれは観客が謎解きをしていくというよりは、何種類かの「真実」が登場人物の口から語られて、解決かと思えば違って、解決かと思えばまた違って最後にビックリ、というジェットコースターを楽しむのと同じタイプの映画です。誰もジェットコースターの行先なんて気にしないわけで、シンプルにそのスピード感を楽しめば良いのです。
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