(2016年/アメリカ)
『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008年)の続編として見始めたので、いつになったら前作同様そこらじゅうを走り回るのかと思いきや、地下シェルターという密室でストーリーは進みます。これほんとにクローバーフィールド?
実質登場人物は3人だけにもかかわらず、それでも観ていられるのは役者さんの上手さのおかげで、特にヒロイン・ミシェル役メアリー・エリザベス・ウィンステッド嬢のなんとなく目が離せない独特の存在感によるものかと。他にはタランティーノ監督の『デス・プルーフ in グラインドハウス』、怪作『スイス・アーミー・マン』の憧れの女性役など、話題作に出演しつつもあまりぱっとした役はないようです。使いどころが難しいタイプの魅力の持ち主なのでしょうか。
ラストは続編を思わせるところでカット。とは言いながら、前作とのことを加味すると恐らく2018年のNetflix『クローバーフィールド・パラドックス』は全く別物なんでしょうね。
ネットの解説で、子どもの頃の父親からの抑圧というトラウマをヒロインが克服していく物語・・・というのも、なんだか取って付けたような感じです。
シェルターのおじさんは果たして善なのか悪なのか、シェルターの外は果たして平常なのか地獄なのか、ヒロインと同じ目線で密室を右往左往する、それだけで十分楽しめる映画です。
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