(2019年/アメリカ)
B級映画&ブルース・ウィリス氏というコンビはもはやひとつのジャンルを成している感があります。本作もそんな「B級ウィリス」作品。
冒頭から緊迫感に欠けるカフェの片隅で銀行強盗計画を練る面々。案の定、白昼堂々の銀行強盗は10ミニッツで破綻し、予想外に早く駆け付けた警察との銃撃戦の末、散り散りになる強盗チーム。そんな中、チームの中核である犯罪兄弟の弟が射殺され、兄は裏切り者がいると確信、追う。一方、強盗を依頼したB級ウィリスチームは、ガランとした貸しビルフロア(セット費をケチったと思われる)でそのまた依頼主(でそのまた依頼主が居たり。友情出演と思われる)より計画失敗を糾弾されていた・・・。
という感じなんですが、誰も彼も「一体何が起こったんだ!」「簡単な計画だったはずだろう!」と言うばかりで、いやいや貴方たちが分からなければ、観てるこっちは猶更分からないんですけれど。
恐らく本作渾身のシーンだったであろう、銀行前での強盗チームVS警察チームの銃撃戦シーンを悪い夢みたいに何回も見せられるし、主役の兄・マイケル・チクリス氏はB級ウィリス氏とヘアスタイル(?)は似ているもののいささか凄みに欠けていて、結果ニコニコと観ていられるほのぼの系クライムアクションスリラーとなっています。
最後のどんでん返し風展開も、もうここまで無い袖を振ってきたからにはそれしかないでしょうし、そもそもこちとら「裏切り者は一体誰だ!」なんて興味はかなり序盤に喪失しております。うーむ、これぞまさにB級ウィリス作品!
コメント