2020

Cinema

(2017年/アメリカ)

先日観た「2012」にパッケージ画像といいタイトルといい予想される内容(地球を未曾有の天変地異が襲い、ある家族をクローズアップで追う)といい、あまりにもそっくりなので鑑賞。

いきなりアフガンチックな場所で捕われの身となっているアメリカ人カップルを乗せたジープをアメリカ軍と思われる部隊が襲撃。カップルのうち、主人公の女性教授(?)の方は救われるが、最終兵器的なマシーンは起動してしまって地中に潜っていく・・・なんだかよく分かりませんが、映画の「ツカミ」としては問答無用でバーッと引っ張ってくれてOKです。

この後からのアメリカ政府の高官らしき組織とのやり取りがグダグダで「こりゃダメだ」と見切る。それからというものは、地震で登場人物がこけるシーンは吉本新喜劇そのものだし、CGは初心者向け動画作成ソフトのツールで自動的に作れるようなものだし、「三角点を計測すれば最終兵器の位置が特定できるわ!」には脱力させられるし、最終兵器を破壊する核兵器は政府高官のポケットマネーで調達して、4~5名で旧坑道に持って降りて起動させちゃうし・・・3歩くらい後ろの方から突っ込みながら楽しく鑑賞しました。

どうでもいいストーリーなのに主人公を助けた政府側のおじさん(いいキャラクターでした)とその彼女(何故に鼻ピアス?)が拷問にかけられてそのまま殺されちゃう、というシビアな面があって良かったです。これが「映画の登場人物のイイモノは全員セーフでした」となったら、それこそ何のひっかりもないですし。

多分助かるんだろうな、という観る側の期待を裏切ってくれたのがそこだけだった、ということなんですが。あとは全て想定を超えるほどに予想通り、という、ここまでの映画はなかなかないですね。

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