(2019年/アメリカ)
プロデューサーも兼任するブラッド・ピッド氏主演のSF・スリラー。
地球外生物を探しに宇宙の果てを目指し伝説となった宇宙飛行士の父親を捜しに行くという、いわば「母を訪ねて三千里」の訪ね人を父にして宇宙スケールにした感じ(違う?)。
仕事一筋で家庭を全く顧みない父親のせいか、ピッド氏は上手く人と関われず、妻との関係もおかしくなっています。
そんなピッドもやはり父親の血か、宇宙飛行士としては優秀で、どんな逆境にも冷静に対処し、どんどん父親に近づいていき、ついに彼のもとへ。
その父親役がどこかで見たと思ったら、あのトミー・リー・ジョーンズ御大。ボス!
紆余曲折を経て、再び地球に戻ってきたピッド氏の心は少し開かれ、彼の前には妻の姿。今度はきっと二人で幸せな家庭を・・・
いやいやちょっと待って欲しい。父親捜しの途中で無理やり乗り込んだ宇宙船の飛行士を(なりゆきとはいえ)全員殺しちゃってるし、核爆発の勢いでえええええい!って地球に戻ってきたり、かなりのご都合主義&主役以外軽視主義。
そもそも仕事人間の父親を持った自閉的な息子の淡い回復の兆し、という話をこんな宇宙スケールでみせる必要があるとも思えません。
小難しそうな顔をしてテーマがよく分からないパターンの最たるではないかと思うのですが、映画評論家諸氏からの評判はなかなか良いみたいなんですよね。多分こちらの観方が自閉的なんでしょうね。
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