(2017年/タイ)
ずっと韓国映画かと思いながら見てましたが、なんと初めてのタイ映画でした。そして面白い!
主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジン嬢は本作が映画デビュー作とのことですが、元々モデルとはいえ、実に堂々とした存在感と演技です。
彼女をはじめ、主要キャストは経験の浅い俳優ばかりらしいですが、微塵もそれを感じさせないのは演出も含め作品自体がよく出来ているということなのでしょう。
ネットの映画評を見ていると「カンニング方法が地味過ぎて面白くない」というのがあったりしますが、本質はそういう表面的なことではなくて、そうまでして有名校の合格を勝ち取らざるを得ない異常さ(それが将来の格差への分岐点なのかタイの世情が分かりませんが)への違和感のようなものではないか、と。
そういう意味ではポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』にも相通ずるものがあります。
実は最近気になっていた「断捨離」ムービー『ハッピー・オールド・イヤー』という映画がこの作品の製作スタジオと主演のジョンジャルーンスックジン嬢(長い!)だと知り、これもいつか観ないといけないな、と。
いやぁタイ映画、侮れません。
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