(1982年/アメリカ)
ジョン・アーヴィング原作の映画。『ホテル・ニューハンプシャー』(1984年)も良かったですが、これもまさに「アーヴィングの世界」。
ガープ役のロビン・ウィリアムズ氏はこの頃から独特の飄々とした佇まいと微笑みが冴え渡り、真正面からタガが外れているガープの母親役グレン・クローズ女史は有無を言わさぬ存在感で最後まで映画を引っ張り、ガープの妻役アマンダ・プラマー嬢はタランティーノ監督作品『パルプ・フィクション』(1994年)冒頭で強烈な印象を残すあの強盗に!その他色々と吉本劇場かと思うようなメンツの濃さでもうお腹一杯胸いっぱいです。
『グレート・ギャツビー』(ディカプリオでなく、ロバート・レッドフォード版)とかもそうですが、小説が原作の映画って、原作者の世界観がオブラートのようにフワッと被さっていると安心して観ていられる気がします。「これはあの小説の映像版なんだから」と腰を落ち着けて観られるからでしょうか。スティーブン・キングの『スタンド・バイ・ミー』とか。
テーマソングがビートルズの『When I’m Sixty-four』というのが今風過ぎて一体いつの映画なのかちょっと混乱しましたが、何はともあれ良い映画でした。
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