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Cinema

(2000年/韓国)

ソン・ガンホ氏繋がりで。監督は『オールド・ボーイ』(2003年)のパク・チャヌク氏。タコを生きたまま食べるシーンが忘れられません。

韓国と北朝鮮の関係というのはニュースではぼんやり知っている程度でしたが、こうして北緯38度の国境警備の有様は新鮮でした。外国人ツアーが見学してたり。

その国境を越えて両国の警備兵士による禁断の交流が描かれます。「禁断」とはいえ、その交流は実に子どもみたいに無邪気で、そうであるが故にその後の顛末とのコントラストが際立ちます。

どうでも良い話ですが、ソン・ガンホさんって東京事変の亀田誠治師匠みたいな雰囲気ですね。東京事変の『緑酒』のPV、老舗旅館での師匠の佇まいたるや。

閑話休題、北朝鮮側詰所で起こった事件を調査するのは紅一点イ・ヨンエ嬢。日本の女優さんにすごく似ている人がいる気がするのですが名前が思い出せません。原作では男性だったこの役を女性にした理由は監督によると「だって、むさ苦しい男ばかり出てる映画なんて見たくないだろう」。監督に一票。

ちなみに北朝鮮の故金正日総書記はこのイ・ヨンエ嬢の大ファンで、2007年の南北首脳会談では韓国の大統領から彼女が出演した本作も含むDVDがプレゼントされたそうです。こういうエピソードを知るとまた朝鮮問題のイメージが変わりますね。南北のトップがこの映画を観ていながら、いまだにその分断が続いていることが不思議ですが。

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