アシスタント

Cinema

(2019年/アメリカ)

冒頭から薄暗いオフィスで無表情に黙々と事務仕事をする女性。そしてそれが延々と続きます。もっとテンポよいカット割りも出来そうなものですが、どのシーンも無駄にちょっと長い。これはアシスタントの女性の鬱屈とした心情を観ているこちらにも植え付けようという魂胆ですね。

そんな心情は、会長による新人女性へのセクハラ疑惑を会社のコンプライアンス窓口に通報することで爆発するかに見えたのですが、敢え無く不発。

そしてその後も事務仕事が延々と続いて、長い一日が終わる・・・という映画です。

ドキュメンタリー作家のキティ・グリーンが監督した社会派ドラマということで、感情的な演出が極力排除されていて見応えがありました。こういう一本芯の通った映画というのもいいですね。

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