クレンズ・フレンズ

Cinema

(2016年/アメリカ)

いわゆる「ジャケ買い」で鑑賞。始まってほどなく「これは、ひょっとして?」と思う。久々のB級なのでは、と。観終わってエンドロールを眺めながら深い溜息をつく。よくもこれだけの人たちが関わっていながら何故誰も止めなかったのか、と。それくらいの超ドB級でした。

というわけで、B級映画の証でもある「WikiPedia無掲載」作品となります。それでもなんとかネットで調べた情報によると、ジャンルは「ダークファンタジーコメディ映画」なのだそうです。もちろん「ダーク」「ファンタジー」「コメディ」そのいずれも及第点に達していないという徹底ぶりです。

主役のジョニー・ガレッキさんは『バニラ・スカイ』のチョイ役に出ておられたようですし、ヒロインのアンナ・フリエル嬢はテレビシリーズ『プッシング・デイジー 恋するパイメーカー』で2008 ゴールデングローブ賞 –主演女優賞(コメディシリーズ) 受賞です。お二人とも知らなかったですが。

ストーリーは恐らく小一時間で書かれたと思われますし、ロケーションも貧相ですし、編集はどう考えても意味のないシーン(ただ道を映しているだけ)がしばしば意味ありげに挿入されます。テーマも「自分の中のマイナスな面も、やはりそれも含めての自分なのだ。それを抱きしめて生きていくのが是即ち人生なのだ」ということなのかと思いきや、ラストで「え?」。

冒頭でも申し上げましたが、ちょっとやそっとではお目にかかれない超一級のB級作品でした。天晴れ!

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