(2017年/アメリカ)
いわゆる「ジャケ買い」で鑑賞。デビュー当時のノラ・ジョーンズのようなルーシー・ヘイル嬢が魅力的です。サスペンスの主演女優必須のユルユルタンクトップもよくお似合いで。
そもそもタイトルの「Truth or Dare」というゲームがよく分かりませんよね。順番に「(これまで隠していた)真実を話す」かそれとも「指示された行為を必ず挑戦するか」を選択していく、というもの。二者択一として何だか合点がいかないといいますか、後者の方は「王様ゲーム」とかいう日本でもあったような気がしますが(やったことはない)、その安っぽいSMチックな趣きと「真実を話す」という抽象的な責め方がどうもアンマッチなんですね。
まぁよく分からないままに「真実」か「挑戦」かで「殺人ゲーム」は進んでいきます。その殺人方法が「閲覧注意」寄りなので、何度か指の間からの鑑賞となりました。そんな具合にどんどん登場人物が減っていき、そして迎えるラストは・・・。
というわけで徹頭徹尾、いわゆる「映画好き」をおちょくろうという茶目っ気たっぷりです。
「ほら、こういうの好きでしょ?」
「次はこうくると思ったでしょ?」
「どうせ、指の隙間から見てるんでしょ?」
く~~~っ!そして極めつけのラストではSNS漬けの世に対する皮肉も入れたりして、なかなか面白かったです。
お互い重々承知の上で、敢えて相手の手の平に乗るような映画体験、という意味ではもはや「シネマティックSM」と呼べましょう。
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