(2022年/アメリカ)
ノースカロライナの湿地に住む一家。美しい妻と天使のような子どもたち。しかし夫の暴力から妻が出ていき、子どもたちが順番に逃げ出し、残ったのは幼い娘だけ。そしてあろうことか父親まで家を出ていき、残された娘はただ生き延びるために生き、やがて大きくなる。
町の人間はそんな彼女を「湿地の娘」として疎んじているが、そんなある日、湿地に立つ塔の下で町の青年の死体が発見され、付き合っていたとされる「湿地の娘」に殺人の嫌疑がかかる。
そこからは法廷シーンと湿地での出来事シーンが並行して進み、有罪か無罪か全く予断を許さない展開でストーリーに惹き込まれます。
人の心に根付く差別意識と薄暗い法廷、どこまでも美しい湿地の自然もコントラストになっていて印象的です。
主人公カイアを演ずるデイジー・エドガー=ジョーンズ嬢の存在感と演技も素晴らしかったですね。
そして年月が流れ、訪れるラスト・・・良い映画でした。

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