曲紹介
この曲は書き下ろしではなく、10年くらい前に作って、ある人(男性)に歌ってもらったらキーが合わなくて(シャウトになってしまった)お蔵入りとなったものです。
今回、ウーロンさんより「思いっきり秋臭い、物思いに耽ったような曲」を、ということでどんな曲にしようかと相談していたときに、「そういえば『月』がどうしたとかいう曲があったな」という話になって、そのときは思い出せなかったですが、その後風呂に入ってたら「ん?」という感じで一気に全部思い出しました。
思い出して「ああ、なんて酷いことをしてしまっていたんだろう」と。この曲の主人公の『想い』は、私の脳味噌の片隅に完全に封印されて忘れ去られていたわけです。実に10年もの間。この主人公氏が私の想像の産物であろうと、たとえば実在の人であろうと、そんな問題ではなく、私自身がその『想い』に共鳴したからには私にはそれを伝える義務があったわけです。
なので、今回は曲が出来た喜びというよりも、長年の責務をやっと果たすことができたという感慨の方が大きいです。10年前はピアノだけのアレンジでしたが、そういったお詫びの気持ちも込めて今回はストリングスも入れましたので何卒ご容赦を、という感じです。
歌詞
▼仲秋
(詞・曲:C&P)
今年もまた来た 貴方の好きだった九月の名月
我独り眺むる
二人で歩みし日々の想い抱き眠るの
何時になれば貴方の傍で我は眠るの
問いかけど ただ月は冴えけり
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