エージェント:0 漆黒の暗殺者

Cinema

(2021年/アメリカ)

タイトルには隠しようのもないB級感が漂いますが、ジャケットにはあのアンソニー・ホプキンス御大の姿があってそれなりに期待大です。

主人公の凄腕殺し屋役のアンソン・マウントさんは初見ですが「俺は凄腕殺し屋」みたいに延々モノローグが続くのがゴルゴ13みたいで(真剣に読んだことはないですが)、つい鼻白んでしまう感覚が楽しい。「気持ちは分かるんだけど乗れないんだよなぁ」みたいな。

時々現われるアンソニー・ホプキンス御大の不気味な存在感は健在で、見てると「じゅるっ!」と『羊たちの沈黙』で有名なあのアドリブの舌なめずりを今にもするんじゃないかと思ってしまいます。じゅるっ。

そんなアンソニー御大がゴルゴ・アンソンに指示したのは「指定された日時に、鄙びた田舎町の食堂(ダイナー)へ行き、そこにいる複数の客の中から、素性不明のターゲット『ホワイト・リバーズ』を見つけ出して暗殺すること」。

しかし、その食堂には複数の怪しい人物(居合わせた客や副保安官など)がおり、誰が本当の標的なのか、あるいは自分自身が罠に嵌められているのか分からないまま、ゼロの疑心暗鬼な張り詰めた時間が始まります。さらに、謎の人物から依頼を受けた別の美しい殺し屋デキシーも現れ、事態は複雑な様相を呈していきます。(Gemini)

ということなのですが、そんな込み入った事態になりようもない限定的状況でもあるので、帰納法的に「結末」が想像できてしまいます。「結末」が分かってしまうと、「わざわざそんな込み入った状況を設定する必要があったのか」と野暮なことを言ってしまいそうになります。即座にアンソニー博士にかみ殺されちゃいますね。じゅるっ。

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