アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜

Cinema

(2013年/イギリス)

これはだいぶん昔からジャケットが気になっていた作品。パーティ中らしきカップルで、女の子がいかにも可笑しそうに口元を押えながら笑っている写真。タイトルは全然知らなくてジャケットだけが目に付いてしょうがありませんでした。

あらためてタイトルは「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」・・・まぁもうとろけるようなラブストーリーに間違いありません。仕方ないので鑑賞。

序盤で主人公の息子にお父さんが告げる。「いよいよお前に秘密を告げるときがきた。・・・我が一族の男はタイムトラベルができるのだ。過去にだけな」

え?ありきたりなラブコメ的展開を想定していたんですが、タイムトラベル?

なるほどそれでこういうタイトルなわけですね。それからは、主人公が窮地に陥ると過去に戻ってやり直すも、新たな窮地が・・・というタイムトラベルムービーな展開となります。

そんな主人公の彼女(写真で大爆笑していた娘)はレイチェル・マクアダムス嬢。「消されたヘッドライン」「シャーロック・ホームズ」「ミッドナイト・イン・パリ」「スポットライト 世紀のスクープ」などヒット作に多数出ていて、それぞれ魅力ある女性を演じてます。本作でも実にチャーミング、可愛いだけでなくて芯がしっかりしているところなんかも実に自然に見せてくれます。

そんな彼女も含めて、主人公一家のキャラクターがこれまたそれぞれチャーミング、このファミリーをずっと観ていたいという気持ちにさせられます。

だいたいこの手の映画ってタイムトラベルを武器にブンブン観客を振り回す手法が多いですが、本作はなんだかしっかり地に足がついている印象なのは、ひとえに登場人物たちのキャラクターがしっかりしていて、それでいてあざとさがないという、絶妙なバランスゆえでしょう。

愛おしいファミリーと過ごす愛おしい時間・・・良い映画です。ちなみ監督のリチャード・カーティス氏は「ラブ・アクチュアリー」(未観)の監督でもあります。この作品もハートウォーミングという評判なのでそのうち観てみたいですね。

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