セブン・イヤーズ・イン・チベット

Cinema

(1997年/アメリカ)

カウボーイハットをかぶったブラッド・ピット氏のジャケット、そしてこのタイトル。一体どんな映画なのかよく分からないまま鑑賞。

最初からネタばらしになりますが、WikiPediaによると「アイガー初登頂で知られるオーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーの自伝の映画化。彼がチベットで過ごした7年間、彼と若きダライ・ラマとの交流を描く」という内容です。

序盤の登山フェイズと以降のチベットフェイズがはっきり分かれているので何だか主役が同じの違う映画を2本立てで観ているような感じです。お買い得ですね。

監督はフランス生まれのジャン=ジャック・アノー氏。「小熊物語」(1988年・未観。動物モノは基本観ないので)、そしてあの「愛人/ラマン」(1992年・既観。愛人モノは基本観るので。想像してたのとちょっと違いましたが)の監督さんです。

ステイホームな昨今、雪山登山はともかくとして、チベットの広大な景色は目に沁みます。まさに楽園。お恥ずかしい話ですが、ゲームなどでときどきみかける「ポタラ宮」がチベットの宮殿だと初めて知りました。これもまた壮観です。

そんな楽園を踏みにじるかのように侵攻してくる中国軍・・・という演出が中国の逆鱗に触れ、同国で上演中止、監督や出演者は無期限入国禁止。なかなか攻めた映画だったみたいですね。

ちょっとコミカルな恋愛模様や14歳のダライ・ラマ14世とピットとのハートフルな交流が描かれますが、どれもさらっとした感じです。まぁ7年間を139分で見せようとするとそうなるのでしょう。

個人的には、ぼやっとしていたダライ・ラマ14世の人となりやチベットの風景を「なるほど、こういう感じなんだ」と知れたことが良かったです。嗚呼しかし、大きい景色が見たくなりますな。

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