(1998年/アメリカ)
『ファーゴ』『ノーカントリー』のコーエン兄弟監督作品。どちらの作品もなんだか微妙に現実と乖離している感覚がある不思議な映画なのですが、この映画もなかなかクセモノです。
なんせ主役の三人がもうクセモノ揃いなんですね。
真ん中のスティーヴ・ブシェミさんは前述の『ファーゴ』、そしてタランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』、『パルプ・フィクション』でも存在感ある役をしてましたね。左のジェフ・ブリッジスさんは初見ですが、ダラダラオヤジでありながら映画が進むにつれて(何も変わってないのに)段々と何だか格好良く見えてくるという不思議な人。右のタイガース川藤氏と藤岡琢也氏を足して2倍にしたような人がジョン・グッドマンさん。この方も初見ですが、もう3人の会話の絶妙なすれ違い振りが最高です。
ボーリングのシーンがなんだかタランティーノ監督作品に出てきそうな雰囲気ですし、途中の「夢」(?)のシーンはフェデリコ・フェリーニ監督の『女の都』を思い出しました。
なんやかんやとバタバタ珍騒動が続いて、ラスト近くの海に遺灰を撒くシーンでは不覚にもちょっとウルっとさせられました。
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