(2013年/アメリカ)
絶対にウディ・アレン監督作品だと思っていたのですが、もう一人の主役であるジョン・タトゥーロ氏の監督・脚本作品です。冴えない(失礼!)中年男性が男娼として女性にモテモテ、という作品を自分で作って自分で演じるというんですから凄まじいというか、何と言うべきか・・・。
という作品ではありますが、相変わらずウディ・アレン氏の飄々とした風情やニューヨークという舞台が醸し出す乾いた感じのせいなのか、全く油っこさを感じさせません。
それどころかそこはかとない悲哀があって、その奥にほんの少しおかしみがある、そんな映画です。少なくともWikiPediaにあるような「コメディ映画」というカテゴリーではないでしょう。
すでに盛りを過ぎてしまった色女な役をシャロン・ストーンさんが、全身から幸薄そうなオーラを発している役を歌手のヴァネッサ・パラディ嬢が演じています。なかなか凄いキャスティングです。
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