(1942年/イギリス)
特にこれという理由もなく鑑賞。常時フイルムにノイズが入る古い映像ですが、テクニカラーです。ちなみにディズニーのアニメ版(1967年)が有名ですが、本作は実写。
何はともあれ、動物たちの演技(?)が素晴らしいです。この時代によくこんなのが撮れたものだな、と。狼の棲家によちよち歩きの幼児が入っていって狼たちに囲まれたまま寝入ってしまうシーンとか「大丈夫?」と。
火を放たれたジャングルが燃え盛るシーンも凄い迫力です。ミニチュアとも思えないですし、まさか本当に火を放ったとも考えにくいですし。
ストーリーとしてはモサモサ進む感じは否めないものの、娯楽映画としては当時の映画館では大フィーバーだったのではないでしょうか。
ラストの「チャン、チャン!」的な終わり方も実に微笑ましかったです。
コメント
昔読んだ動物に育てられた子供の話では、彼らは四つ足で歩き言葉を喋らず、人は人に育てられないと人にならないんだと不思議に思った記憶があります。
ジャングルブックではそこまでのリアルさはなく、野生と人間社会の間で葛藤する思慮深い子供だったような気がしますが、そんな昔に実写化されてたんですねw 物語とはいえ動物視点を持った話の先駆けとなる名作ではないでしょうか。
狼に育てられた子供の話ってありましたよね。割と結構はっきり覚えてます。本作ではその辺の「狼から人間へ」という苦節はサラッと流して、人間と動物たちの間を主人公が跳梁跋扈する活劇メインですが、何しろエキストラの半分は動物ですからね。当時人間を撮るのだって大変だったと思うのですが、よくぞ撮ったり!名作です。